車検表示のトリックを理解しよう

スポンサーリンク
スポンサーリンク

Unsplash / Pixabay

これは、昔は中古車を購入する事に慣れていない方がよく勘違いしていて、購入する中古車の車検の解釈でトラブルに発展するケースもありました。表示の仕方としては、こんな種類があると思います。

1.【車検2年付き】

この意味としては、「車検を取得するために、整備が不備な部分は、出品者側が負担して車検の検査が通るようにします。」のような意味になります。

出品者側が、整備費用から諸費用まで全部負担して、車検を取って渡してくれるようなものすごく良いイメージです。しかし、正式な意味はまったく逆です。

たとえば、落札車両を出品者にお願いして、車検をとってもらうように依頼した場合。車検の検査を受けた時、ブレーキランプの球が切れていた場合、球代の150円は出品者側が負担して交換します。

というようなことで、車検の検査がすんなり通ってしまえば、1円も出品者側の負担はありません。もちろん整備もしませんし、車検諸費用は落札者に請求します。

こういう表現はしないで、「車検ナシ」と表示するように勧めている団体もあります。車検2年付きは、車検ナシと考えてください。

2.【車検整備付き】

これもまぎらわしい表現です。車検を取るための整備費用は、出品者側が負担するという意味で、もちろん重量税などの諸費用、車検取得代行手数料までしっかり取られます。

法定24カ月点検付という意味ではではありません。車の細部まで、法定点検項目にそってフル点検整備をするという約束ではありません。現状、そのまま車検が通りそうでしたら、何もせずに陸運支局の検査コースを通して合格終了というパターンです。

3.【予備検査付き】

これは、10年くらい前に私の知り合いがヤフオクで初めて表示したそうです。

車検がついていると勘違いした落札者が、安いと勘違いしてよく落札されたそうです。

意味としましては、業者さんが県外登録時によく使う手法で、行きつけの慣れた陸運支局で車検の検査を通しておいて、ユーザーの管轄の陸運支局まで車両を持ち込んで、名義変更に行った時に、そこの陸運支局でで検査コースを通す事無く、車検を2年つけてしまうテクニックです。

見知らぬ土地の陸運支局に、車検を取得しに行った際、もし車検が通らなかった場合、とてもややこしい事になります。もし車検に通らないかもしれないような不安がある場合、前もって地元の陸運支局で車検を通して、予備検査証を取得し、納車予定の陸運支局に持ち込む準備を整える意味があります。

しかし、ヤフオクでの「予備検査渡し」ですと、知識のない方が車検を取るより安く済むと勘違いして落札してくれるのを、期待している感があります。実際に予備検査渡しで落札した場合どんな費用がかかるかと言いますと、

重量税

自賠責保険

登録印紙

仮ナンバー取得費用

新規ナンバープレート費用

自動車税

用紙代

DayronV / Pixabay

落札時に請求される金額は安いですが、後で車検取得費用として、これだけの費用が別途かかりますし、何より自賠責保険を先に購入して、市役所などで仮ナンバーの申請をするのがめんどうです。

自賠責保険もどこでも取り扱いがあるわけではないので、最寄りの陸運支局そばの行政書士事務所まで行く必要があります。

ここまで労力を費やしても、あまり見返りが無い感じで、落札者が安く済んだと自己満足している場合が多いです。

それなら、出品者に安く車検を取得してもらって、車検取り立てで渡してもらった方が、はるかに時間と費用の無駄は無いと思います。

4.【ユーザー車検付き】

これは、中古車情報誌系には使われない表示です。要するに、今お勧めした「出品者に安く車検を取得してもらって、車検取り立てで渡してもらった方」というのが、この車検取得方法です。

しかしながら、悪意のある出品者もおりますので、「車検諸費用も込み」かどうか必ず確認してください。諸費用は別で、ユーザー車検取得代行手数料が無料というユーザー車検付きもあるかもしれません。

車検が無い中古車を購入することが損で、車検が少しでも残っている車を購入する事が得とお考えの方が多いですが、ヤフオク中古車の購入方法においては、それは間違いです。

整備士資格などがあり、エンジンやミッション、デフなどのオイル漏れ、冷却水の漏れ、ドライブシャフトブーツの亀裂、その他重要点検項目をご自分で検査できる方以外は、車検が切れていて、これから車検を取得する車両を購入される方が、ヤフオクの場合は安心です。

車検がついていても、重要点検項目を検査して落札していない場合、次の車検時に莫大な修理費用がかかる事があります。実際私も、落札者の方から失敗談を多く聞いています。一般の方に、現車の確認時にそれらの項目をチェックできるわけもなく、私が出品した車両を現車確認に来られた方の80%はボンネットを開けませんし、95%の方は下回りのチェックもしません。

お話を聞くと、「見てもわからない」という理由でしたが、それは仕方ないと思います。しかし、ヤフオクで購入する場合、中古車販売店から購入したように、何かあったら販売店にクレームをつけるようにはいかないのです。ですからこそ、車検時に陸運支局の検査官にチェックしてもらうだけでもかなり違います。

車検が無い車両は、検査コースでいろいろなチェックを受けて、車検に合格しますので、やはり、車検が切れている中古新規登録か、切れそうな車両を、継続検査で出品者に車検を取りなおしてもらうのがベストです。

スポンサーリンク